分からん、なにも……

オタク・レビュー

Ms. isohp romatem-Cicada

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MUSEやんけ

 

MUSEやんけ

 

Showbiz期のMUSEやんけ

 

失礼しました。思わず俺の中の月ノ美兎が暴走してしまいました(俺は月ノ美兎なので)。このアルバムはマジで凄い。まずは今年出たこの曲を聴いてみてください(https://youtu.be/A4O5z4vr3Eo)。エッ、アジア人?そう、これは韓国のバンドなんです。正直このバンドを知るまで韓国の音楽はK-POPのイメージしかありませんでした。まさかこの国からこんなバンドが出るとは……

 

このバンドはギターボーカルの주호(Juho)、ギターの규호(Kyuho)、ベースの건(Geon)の3人です。ギターのKyuhoが組んでるMadmans EspritというバンドがV系デプレッシブブラックメタルという感じで良いのでそちらもいつか……。過去にはドラマーがいたらしいですが、現在ドラムは打ち込み音源を使っているようです。post visual rockを自称しています。他にもurban decadenceとも言っており、たしかに洗練された退廃っぽさを感じます。Madmans Espritもこのバンドも2014年にアルバムを出し、今年になって新曲やアルバムを出しているので徴兵されてたのではないかと思います。知らんが。今回レビューするのは2014年に発表された1stアルバムなんですが、この時期の映像(https://youtu.be/EKX1-E88y0A)を見ると、ルックスがかなり違うことに気付きます。ぶ、V系じゃなくて普通にオルタナやってそうな冴えないにいちゃんだ…….。しかしながらこのアルバム、全体を通してMUSEの1stアルバムであるShowbizの後半部分をギターの本数が多いぶんレディオヘッドらしいアレンジで弾いたような音なんです。曲によってはJeff Buckleyっぽさもある(というよりMUSEJeff Buckleyっぽい曲Falling Downっぽさかも)。このようにオルタナヒーローの影響を感じさせる音楽性は、その辺りの音楽が好きならオマージュ元が脳裏に浮かんでくるのではないでしょうか。

 

1曲目のThere was no pillow between usはメロディがJeff Buckleyっぽいものの、トレモロのかかったギターが作り出す音響はレディオヘッドそのもの。その2つが混ざり合った結果MUSEっぽくなっているんだなあと思います。サビでの盛り上がり方はMUSEをそのまま取ってきたような音です。っていうかMUSEがもしツインギター体制だったら本当にこういう音になったかもしれないと思います。限界MUSEオタクの俺が言うんだから間違いない。

 

2曲目の두번째(よ、読めない……)はベースラインとヴァースの妖しい雰囲気が完全に初期MUSEとなっており、この曲が俺的ベストトラックです。ギターソロもワーミーを使わないSunburnって感じですね。堪らない。

 

5曲目のMSではマスロックの複雑じゃないリフみたいなフレーズで進んでいきます。この曲が一番MUSEっぽくないかもしれません。それでも十分にMUSEっぽいんだが……。

 

6曲目のDistance from you and the starsはスケールの大きいギターサウンドシューゲイザーっぽくもあります。Do We Need ThisとかPink Ego Boxに雰囲気が似てますかね。MUSEと違うところは歌が入ってるところでももう1人のギタリストが弾くから凝ったフレーズになるところな気もします。その分サビの爆発度は劣るけど全体を通して良い音響が作られる。

 

聴きどころとしてはこんな感じです。Apple Musicでは冒頭に紹介した曲が入ってるシングルしか聴けませんが、bandcampで今回レビューしたアルバムが全曲聴けます。点数をつけるなら100点です。だって最高だし。ここ2日間で10周以上してしまった……。