分からん、なにも……

オタク・レビュー

Усыпальница Духа-Посмертный грех

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今回紹介するのはラスエフでゴスを漁って偶然見つけたバンドです。なんて読むのか分からん。分からん、なにも……(ブログタイトル回収)。ちなみにAnima Corpusという意味らしいです。凄い名前だな。ラスエフでgothicのアーティストを調べて検索結果を後ろから見てみると結構キリル文字のアーティスト名が多いんです。そんでそれを聴いてみると、結構新しめではあるけどゴスの基本をちゃんとおさえた良質なアーティストが多い。ロシアは隠れたゴス大国なのかもしれません。いつかロシアゴスの特集とかやってみたい。

 

このバンドの音楽性は仄暗ゴスフォークという感じです。Frequency DriftとDeath In Juneを合わせてリズムの主張を弱くしたらこんな感じになるんじゃないでしょうか。知らんが。アルバムジャケットの雰囲気がDeath In Juneっぽい気がする……しない?ギターなんですが、曲によってはディストーションのかかった音を出してきてそういうところもLast期のFrequency Driftっぽいなあと(つまり大好き)どうやら活動初期にはブラックドゥームメタルをやっていたらしいとのこと。仄暗さはこういうところ由来なのかも。

 

今回のアルバムは2001年に出た恐らく唯一のアルバムです。良いバンドなのでこれからも活動してほしいですけどそんな昔に活動休止してたら望みは薄いかも……

 

2曲目のЛитургияは擦弦楽器の重苦しいフレーズから始まり、うっ、ゴス〜〜!というようなメルヘンチックな盛り上がりを見せます。力の抜けた女ボーカルがちょっとアシッドな雰囲気を出してます。

 

4曲目のПомешательствоは綺麗なピアノが印象的です。しかし、綺麗ではあるがどこか暗い。Myrkurあたりにこんな曲ありそうですね。

 

5曲目のМенуэт забвенияはこれまでの曲と似たようなサウンドで終わるかと思いきやディストーションのかかったギターが空間を切り裂く感じでとてもかっこいいです。

 

7曲目のБегствоが自分的にはベストトラックです。フォークが基本ではあるものの、この曲は割とリズムがちゃんとしていてそういうプログレっぽさを感じます。アコースティックギターではなくエレキギターを使ってるのもそういう感じを強めてるんでしょうか。一回静かになった後、ディストーションのかかったギターが登場します。なんかフレーズから展開までWhite Willowっぽくて最高!

 

ラストの9曲目Наказаниеはこれまたとても重く暗い曲です。ずっと同じフレーズを繰り返し、ボソボソと語りが乗っかるというのは仄暗系のお決まりですが(そうか?)上手くこなしています。

 

こんな感じです。ロシア人はマイナーキーが得意という話を聞いたことがあるのですが、それも納得の出来です。ロシアの薄暗い雪原が頭に浮かんでくる見たいですね。点数は90点です。ちょっと同じような曲が多いかな〜ということで10点減点。なんかの間違いでまたアルバム出してくれないかな〜